「もう少し痩せましょうね」
健康診断で毎回言われるお決まりの言葉。家族の病気もあり、自分の体にもそろそろ気を使わなければ…と感じてはいるものの、何から手をつければ良いのか分からない。

以前の私も、そうでした。

この記事では、そんな私が「四毒抜き」を始めるにあたって、無理なく実践できた「最初のふたつのステップ」を、私の個人的な体験としてご紹介します。難しい理論は後回し。まずは「試してみる」ことから始めませんか?

■ 私の最初のステップ①:理屈より実践!コーヒーの「断シュガー」

「砂糖は体に良くないらしい」
そんな情報を耳にしても、なぜ?どうして?と深くは理解していませんでした。「血糖値の乱高下」と言われても、ピンとこなかったのです。

でも、理屈は分からなくても、とにかく一度試してみよう。そう思って、毎日何杯も飲んでいたコーヒーの砂糖をやめ、ブラックで飲むことにしました。

すると、体に驚くべき変化が2つ起きました。

一つは、コーヒーを飲みすぎた時の「胸のムカつき」がなくなったこと。砂糖を入れていないと、不思議とあの不快感がなかったのです。

そしてもう一つは、あれだけ好きだったコーヒーを「欲しくなくなった」こと。一日10杯近く飲んでいたのが、朝と昼の2杯程度で満足できるようになったのです。これには自分でも「なぜ?」と驚きました。

この経験から私が学んだのは、「全ての理屈を理解しなくても、まず試してみることが大事」だということです。

■ 私の最初のステップ②:効果は絶大!朝食の「断トースト」

次に私が見たのは、「パンをやめたら体調が変わった!」という動画でした。
毎朝トーストを食べていた私は、「もしかして…」と思い、これも試してみることに。

パンが大好きな私にとって、これは少し勇気のいる決断でした。「パンをやめろだなんて、そんなの関係ぇ~ねぇ~!」と、心の中で抵抗したのも事実です(笑)。でも、それはただ食べ続けたいだけの言い訳。本当に体に良いのか悪いのかは、自分の体で試すしかありません。

そして、朝食のパンをやめてみた結果…これが大当たりでした。

まず、お腹に溜まる重たい感じや、お腹の張りがスッと収まったのです。それだけで「ああ、これは痩せるかも」と直感的に感じました。

さらに、すごい発見がありました。
朝食のパンをやめると、バター、マーガリン、ジャム、はちみつも、自然と摂らなくなるのです。

一つの食品をやめるだけで、芋づる式に他の「毒」も体に入れずに済む。これは、初心者にとって非常に効果的な方法だと感じました。

今では、誰かが隣でパンを食べていても、全く欲しくなりません。それは、パンがない方が「体が楽だ」と、私自身の体が判断したからに他なりません。

■ まとめ:最初の一歩は「断シュガー」と「断トースト」から

私の「四毒抜き」の記念すべき第一歩は、この「断シュガー」「断トースト」でした。

完璧な知識も、固い決意も、最初は必要ありません。
「ちょっと試してみようかな」という軽い気持ちで、まずは一つ、身近なものから変えてみる。そして、自分の体の声に耳を澄ませてみる。

それが、私が65歳から無理なく健康な体を手に入れることができた、一番の秘訣です。

これは食事療法に限りません。禁煙でも、ランニングでも、何でも良いのです。「まず試してみる。そして自分の体の声を聞き、無理なく続ける」。

この考え方こそが、健やかで、周りからも愛される「可愛い高齢者」でいるための、私たちなりの方法なのかもしれませんね。